転職活動において「自己PR」は、書類提出時と面接時で求められるケースが多いです。
自分をアピールする自己PRは、採用担当者にとって重要な判断材料になり、内容によって採用・不採用が決まることもあります。そんな自己PRに対して、「どんな内容を書けば良いのか、わからない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
この記事では、デザイナーの転職時に必要になる自己PRについて解説します。デザイナーの自己PRで書くべき内容や、例文もご紹介しているのでぜひ最後までご覧ください。
デザイナーの転職で自己PRは大事
自己PRとは、応募先の企業に対して自分の強みや得意分野、専門性の高さを伝えて、自分を売り込むものです。
書類選考の段階で履歴書や職務経歴書への記入を求められるケースがあり、面接では高確率で質問されるため、デザイナーの転職を成功させるには自己PRがとても大事になります。
特にデザイナー職への転職では、転職者のスキルや専門性の高さを重要視する傾向があるので、自己PRの内容によって採用・不採用が決まることもあります。
転職理由と志望動機は重要視される
デザイナーの転職では、自己PR以外にも、転職理由と志望動機が重要視されます。転職理由とは、言葉の通りで転職した理由を答えるものです。
志望動機とは、「なぜ、御社を希望するのか」という内容を答えるもので、自分のことだけではなく、企業に対する思いを中心に答えます。
採用担当者が転職理由と志望動機を重要視する理由は、デザイナーが転職する人が多い職種だからです。WEB業界は3年という周期で転職を繰り返す人が多く、企業側として「少しでも長く勤めて欲しい」という気持ちから、重要視されると考えられます。
デザイナーの転職理由と志望動機に関することはこちらの記事を参考にしてみてください。
「デザイナーの転職理由はなに?転職したいと考えたときに考えるべきポイントを解説」
デザイナーの転職で書くべき自己PRの内容とは?
デザイナーの転職を成功させるには、魅力的な自己PRを書く必要があります。デザイナーの転職で書くべき自己PRの内容をいくつかご紹介します。
デザイナーとしての実績・スキル
デザイナーの自己PRでは、デザイナーとしての実績・スキルを書くことが大切です。どのようなWEBサイトを制作したことがあるのか、どのようなスキルを身に付けているのか、などデザイナーとしての能力をアピールする必要があり、応募先企業が求める実績・スキルなどを書くと、より魅力的な自己PRになります。
また、デザイナーとしてのスキルをアピールするときは、「Photoshop・Illustrator」などといったソフトの利用歴や使用していたバージョンなどを書くと、採用担当者に伝わりやすいです。
デザイナーとしての具体的な経験年数
デザイナーの自己PRでは、デザイナーとしての具体的な経験年数を書くことが大切です。
デザイナーとしての知識・スキルは時間の経過に伴って進歩していくので、具体的な経験年数は1つのアピールポイントになります。デザイナーの求人には「経験年数○年以上」と記載されているケースが多いので、それ以上の経験を積んでいると、魅力的な人材として採用してもらいやすくなります。
また、経験年数によって知識・スキルが進歩することは採用担当者も理解しているため、デザイナーとしての経験年数に自信がない場合でも、自己PRには書くことをおすすめします。
将来性を感じること
デザイナーの自己PRでは、将来性を感じる内容を書くことが大切です。
中途採用を行っている企業では、成長が止まっている人材よりも、成長過程にある人材を好みます。
加えて、成長意欲が高い人材も好まれるため、「新しいソフトウェアを習得しようとしている」「WEBサイトのデザインを常に研究している」など、将来性を感じる内容を書くようにしてください。
特にデザイナーとしての経験に自信がない方は、実践していることや、努力していることを自己PRに盛り込むと、採用率は高くなります。ただし、「うそ」のことを自己PRに書いてしまうと、偽りの自分が採用されたことになるので、事実だけを書くようにしてください。
社会人として必要なスキル
デザイナーの自己PRでは、社会人として必要なスキルを書くことが大切です。
「デザイナーの転職を成功させる自己PR」ということを考えると、デザイナーとしての知識・スキル・実績ばかりを書いてしまいます。それでは、魅力的な自己PRとは言えません。
そのため社会人として必要なコミュニケーション能力や、自己管理能力なども自己PRに書くことをおすすめします。デザイナーでは「協調性」が求められるケースが多いため、協調性があることをアピールすると、デザイナーとしても社会人としても魅力的な人材だと判断されやすいです。
デザイナーの自己PR例文
転職活動以外で自己PRを書くことはないので、「どんな感じなのか、イメージできない」と悩んでいる方は多いと思います。デザイナーとしてのスキルをアピールする自己PRと、成長意欲をアピールするときの自己PRの例文をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
WEBデザインのスキルをアピールする場合
WEBデザインのスキルをアピールする自己PRの例文は下記の通りです。
「私は約4年前にWEBデザイナーとして就職し、WEBサイトの配色・レイアウト・フォントの選定などデザインに関することは全て担当しております。特に『Illustrator』を使ったオリジナルロゴの作成は得意分野としており、学生時代より力を入れていました。今後はIllustrator以外のソフトにも力を入れていきたいと考えており、WEBデザインに関する資格の取得も視野に入れております。」
上記の例文では、具体的なソフト名を書くことで、採用担当者に伝わりやすい工夫が施されています。また、提出する自己PRの文字数によって、具体的な資格名や実績が伝わるエピソードなどを加えると、デザイナーとして魅力的な自己PRになるでしょう。
成長意欲をアピールする場合
デザイナーとして成長意欲をアピールする自己PRの例文をご紹介します。下記をご覧ください。
「私は、自分がデザインしたWEBサイトに訪れたユーザーに感動・驚き・夢を与えられるようなデザイナーになることが目標です。WEBデザイナーとしての経験は1年3カ月と短いのですが、『Webデザイナー検定』と『ウェブデザイン技能試験』の資格を取得しており、今後は御社で様々な経験を積みながら、他の資格も取得したいと考えております。今は自分の目標を達成するために、日本だけではなく、海外のWEBサイトを見て、最先端のデザインを吸収しております。」
上記の例文はデザイナーとしての経験・スキルに自信がない方におすすめです。デザイナーとしての自信がなくても、成長意欲を中心にアピールすることで、採用率を高められるでしょう。
自己PR以外にデザイナーの転職を成功させるポイント
上記でお伝えした通り、デザイナーの転職で自己PRはとても大事です。ただし、魅力的な自己PRを提出しただけでは、デザイナーの転職を成功しません。自己PR以外にデザイナーの転職を成功させるポイントをいくつかご紹介します。
質の高いポートフォリオを作成する
デザイナーの転職を成功させるには、質の高いポートフォリオを作成することが大切です。
デザイナーの転職では、自分が手掛けた作品や実績をまとめたポートフォリオを提出して、応募先企業にアピールします。採用担当者はポートフォリオを採用・不採用を決める重要な判断材料として考えているため、質の高いものを作成して、応募先企業に提出する必要があります。
※企業によってはポートフォリオを提出しなくても良い場合がありますが、自分からアピールするためにポートフォリオは事前に準備しておくべきです。
質の高いポートフォリオの作り方はこちらの記事を参考にしてみてください。
「【未経験者向け】ポートフォリオの作り方を解説。職種ごとのポイントやWebと紙の違いも」
資格を取得する
デザイナーの転職を成功させるには、デザイナーで役立つ資格を取得することが大切です。資格は身に付いている知識・スキルを簡単に証明できるもので、採用担当者も判断材料にしやすく、転職が成功する可能性を高められます。
デザイナーで役立つ資格は下記の通りです。
・色彩検定
・Illustratorクリエイター能力検定試験
・ウェブデザイン技能検定
・WEBクリエイター能力認定試験 など
仕事内容や使用するソフトによって最適な資格は異なるため、注意してください。
デザイナーで役立つ資格に関することはこちらの記事を参考にしてみてください。
面接対策をしっかりと行う
デザイナーの転職を成功させるには、面接対策をしっかり行うことが大切です。
面接は唯一、転職者と採用担当者が直接会う機会なので、採用・不採用を決める重要な判断材料として考えられます。また、「書類では細かいことがわからないから、面接で判断する」などと、面接で全てを判断している企業もあるため、しっかりと対策する必要があります。
そして、面接対策だけではなく、応募先企業について徹底的に調べることも大切です。徹底的に調べることで、面接時に「弊社の魅力は何ですか?」など企業に関する質問をされたときでも、スムーズに最適な返答ができます。
デザイナーの面接に関することはこちらの記事を参考にしてみてください。
「デザイナーへの転職を成功させるのに面接は大事?よくある質問とポイントを解説」
まとめ
この記事ではデザイナーの転職を成功させる自己PRについてお伝えしました。この記事でのポイントは以下です。
・履歴書や職務経歴書などの書類提出時と面接時で自己PRは必要になる
・デザイナーとしてのスキルと実績は必須条件で自己PRに書く必要がある
・自己PRで書く経験年数は1つのアピールポイントになる
・現在のスキルや実績だけではなく将来性を感じる内容も大事
・デザイナーの転職では質の高いポートフォリオが必要
・自己PRだけではなく面接対策も行うべき
自己PRを工夫するだけで、デザイナーの転職成功率は高くなります。
この記事でお伝えした内容を参考にして、デザイナーの転職が成功につながる自己PRを考えて書いてみましょう。