転職活動が進んでいけば、応募した企業の面接を受けます。その際おすすめなのが転職エージェントの活用です。デザイナーの面接では、採用担当者からデザイナー職に関することや仕事に対する考え方など、さまざまな質問をされますが、高確率でキャリアプランに関する質問をされます。
しかし、「デザイナー職のキャリアプランの考え方がわからない…」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
この記事ではデザイナーの面接で高確率で聞かれるキャリアプランについて解説します。
キャリアプランの考え方や、面接でよくある質問などもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
デザイナーの転職の面接でキャリアプランは高確率で聞かれる
デザイナーの転職の面接では、高確率でキャリアプランに関する質問をされます。
キャリアプランとは、自分の将来像を明確にして、理想としている将来に向けて構築された具体的な計画行動のことを指します。
キャリアプランは働き方に大きく関わるため、面接で聞かれることが多く、内容によって採用・不採用が決まるケースもあります。
※キャリアプランと似ている言葉に、「キャリアビジョン・キャリアパス」などがありますが、指している意味は異なります。言葉は似ていますが、意味は異なるため、面接で間違わないように注意してください。
キャリアプランを聞かれる理由
デザイナーの転職の面接でキャリアプランを聞かれる理由は、仕事に対する意欲を確認するためです。上記でお伝えした通り、キャリアプランは働き方に大きく関わるもので、仕事をするモチベーションにも繋がります。
そのため採用担当者は、キャリアプランをしっかりと考えられている方は仕事に対する意欲が高く、薄い内容のものしか考えられていない方は、意欲が低いと判断します。
また、キャリアプランを聞くことで、すぐに仕事を辞めないかを確認していることもあるため、面接でのキャリアプランはしっかりとした内容を答えることが大切です。
デザイナーとしてのキャリアプランの考え方
デザイナーとして働いていて、具体的なキャリアプランを考える機会は少ないと思います。デザイナーとしてのキャリアプランの考え方を3つのステップに分けてご紹介します。
採用担当者に良い印象を与えるためにも、下記のステップを参考にしてみてください。
①今までのキャリアの棚卸しをする
まずは、今までのキャリア(経歴・実績)の棚卸しをします。
キャリアの棚卸しを効率よくする方法は、いくつか決めた項目に対して、思いつく限りのことを書くことです。箇条書きで問題ないので、とにかく思考を書き出すことが大切になります。
キャリアの棚卸しで書き出すべき項目は下記の通りです。
・会社の概要
・所属していた部署
・業務内容
・自分が身に付けているスキル
・仕事の実績
・入社した理由(転職したい理由)
・仕事に対するやりがい
・仕事をしていた楽しかったこと(辛かったこと)
以上の項目に対して思いつく限りのことを書き出すことで、キャリアの棚卸しができます。キャリアの棚卸しはこちらの記事を参考にしてみてください。
②自分の将来を考える
キャリアの棚卸しが終わると、自分の将来について考えます。キャリアプランは、自分の将来像に向けての計画になるため、このステップはとても肝心です。
3年・5年・10年後の将来を明確に考えて、それぞれで目標を決めるようにしてください。
例えば、「3年後に年収を30万円増加させ、5年後には役職に就き、10年後にはデザイナーとして有名な雑誌からインタビューを受ける」などで良いです。面接では具体的なキャリアプランを答える必要がありますが、まずは目標だけを考えることをおすすめします。さらに、結婚や出産などのライフプランも同時に考えると、自分の将来が考えやすくなると思います。
③現在と将来を繋ぐ道筋を作成する
最後のステップでは、現在と将来を繋ぐ道筋を作成します。
1ステップでは現在の自分のことを把握し、2ステップでは自分が目指している将来像を考えたので、1と2を繋ぐ道筋を考えます。「どのような実績を作らないといけないのか」「今の自分に足りないスキルは何なのか」など、目指している将来像に向けての計画行動を構築していきます。
最後のステップが疎かになってしまうと、①と②を考えた意味がなくなるので、具体的な道筋を考えるようにしてください。③のステップが完了すると、キャリアプランは明確になっています。
面接でキャリアプランを答えるときのポイント
デザイナーの転職の面接でキャリアプランを答えるときには、いくつか抑えておきたいポイントがあります。キャリアプランの内容が良くても、答え方が意識できていないと、採用担当者に良い印象を与えることはできません。面接でキャリアプランを答えるときのポイントをいくつかご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
より具体的な内容を伝える
面接でキャリアプランを答えるときは、より具体的な内容を伝えることが大切です。
採用担当者は「どのような将来を思い描いているのか」ということもよりも、「将来に向けてどのように考えて、計画しているのか」ということを確認したいと考えています。
3年・5年・10年後の将来に対する結論だけを伝えるのではなく、具体的な過程までを伝えることで、採用担当者に伝わりやすく、良い印象を与えられる可能性が高くなります。
キャリアプランに数値や実際のプロセスなどを入れ込むと、具体的な内容になりやすいです。
実際に目標に向かって努力していることを伝える
採用担当者に良い印象を与えるためには、実際に目標に向かって努力していることを伝えることが大切です。
「このようなキャリアプランを考えていて、今はこのような努力をしています」ということを伝えることで、しっかりと行動に移せる人と判断してもらいやすくなります。
また、「1年前から〇〇をしています」と過去の努力を伝えると、キャリアプランに一貫性があることや、目標達成への向上心が高いことをアピールできます。
キャリアプランは、考えていることを伝えるのではなく、考えたことに対して行動していることを伝える必要もあります。
デザイナーの面接に関することはこちらの記事を参考にしてみてください。
「デザイナーへの転職を成功させるのに面接は大事?よくある質問とポイントを解説」
デザイナーの転職の面接でよく聞かれる質問
デザイナーの転職の面接では、キャリアプラン以外にもさまざまなことを質問されます。デザイナーの面接で高確率で聞かれる質問をいくつかご紹介するので、面接対策の参考にしてみてください。
なぜ、デザイナーを目指そうと思ったのですか?
この質問は、デザイナー職に対する想いや関心度を確認するために、聞かれていると考えられます。
中途採用では、仕事に対して前向きな人材を採用したいと考えている企業が多いので、この質問で採用・不採用が決まるケースもありますが、偽ることなく、素直に目指そうと思った理由を答えると良いです。
採用担当者にインパクトを与えたいのであれば、デザイナーを目指そうと思った決定的なエピソードなどを話せると良いイメージを与えやすくなります。
普段、どんな勉強をしていますか?
この質問は、転職希望者の成長意欲や、伸び代を確認したいという意図があります。
中途採用を行っている企業では、成長が止まっている人材よりも、成長過程にある人材を好む傾向があり、デザイナーとして努力している方を採用したいと考えます。
回答としては、「トレンドのWEBサイトをチェックしている」「〇〇というデザイン専門誌を購読している」など、デザイナー職に関連している内容であれば、問題ありません。
この質問は深掘りされる可能性が高いので、本当している勉強だけを答えるようにしてください。
デザイナーの面接で良くある質問はこちらの記事を参考にしてみてください。
「デザイナーの面接でよく聞かれる質問は?転職を成功させる受け答え方を解説」
まとめ
この記事ではデザイナーの転職の面接で聞かれるキャリアプランについてお伝えしました。この記事でのポイントは以下です。
・高確率でキャリアプランに対する質問をされる
・キャリアプランでは仕事に対する意欲を確認されている
・キャリアの棚卸しではとにかく書き出すことが大切
・自分の将来像は3年、5年、10年後で考えるべき
・キャリアプランは具体的な内容を伝えることが大切
・考えているだけではなく、行動に移していることを伝える必要がある
デザイナーの転職を成功させるには、採用担当者に良い印象を与えるキャリアプランを考える必要があります。キャリアプランの内容によって採用・不採用が決まることも考えられます。
この記事でお伝えした内容を参考にして、デザイナーの転職を成功させられるキャリアプランを考えてみてください。